スマホが生活に浸透して久しい現代。
便利になった反面、さまざまな課題も浮き彫りになってきました。
そんな中でスマホやインターネットがない時代の方が幸せだったのでは?
そんな意見を耳にすることがあります。
そこでスマホが普及した現代と、昭和時代を比較してみました。
コミュニケーションの変化
スマホ以前の時代
- 対面でのコミュニケーションが中心
- 相手の表情や声のトーン、しぐさなどから感情を深く理解できる。
- 何か問題があったときに、その場で解決できる。
- 直接会うことでより親密な関係を築ける。
- 約束は事前に慎重に計画
- 急な予定変更が難しく、綿密な計画が必要。
- 遅刻などを報告する手段に乏しい。
- 連絡手段は固定電話が主流
- 「固定」なので連絡を受けられないことも。
- 外出先からは公衆電話を探して連絡する必要がある。
ミケヲ
直接会う機会が多くて、関係を深めやすかったよ
でも約束するのも一苦労だったね
スマホがある現代
- 即時的なコミュニケーションが可能
- テキスト、音声、ビデオなどさまざまな手段で即座にコミュニケーションが可能。
- スマホでコミュニケーションを済ませるので、対面する機会が減少してしまう。
- 予定の急な変更が容易
- いつでもメッセージを送れるので、予定を調整しやすい。
- ビデオ通話で遠距離でも顔を見て会話
- 直接会うことが難しい相手でも、ビデオを通して会話ができる。
- SNSでの緩やかなつながりの維持
- 友人だけでなく、共通の趣味や話題をもった人と出会うことが容易。
- 不特定多数とのやり取りは、誹謗中傷や炎上などのリスクがある。
- 他人と必要以上に比較したり、承認欲求に振り回されることがある。
ミケヲ
いつでもどこでも連絡がとれるね
人との距離の取り方は難しくなったかもね
情報へのアクセス
スマホ以前の時代
- 図書館や書店で情報収集
- その場まで向かう必要がある。
目的の本を探すのも一苦労。
物がない場合は取り寄せなどの手間もかかる。
- 書店の場合はそれなりのコストがかかってしまう。
- 週刊や月刊などの雑誌に頼る場合は、情報を得るのに時間がかかる。
- テレビ・新聞が主要な情報源
- テレビは決まった時間帯、新聞は朝と夕方にしか情報を得られない。
- 情報源は主にメディアによるもので、一般からの情報は限られる。
- 知識の蓄積に時間と労力が必要
- インターネットなら簡単に検索できることが、この時代では困難な場合があった。
情報を調べる方法、手段が分からないことも。
- 曖昧な情報はその場で確認困難
- 情報を確認する手段が限られているため、真偽を確かめるのが難しい。
ミケヲ
スマホがある現代
- 瞬時に世界中の情報にアクセス可能
- 検索するだけで、調べたい情報が多数ヒットする。
- ニュースはリアルタイムで更新され、いつでも知ることができる。
- 多様な意見や視点に触れやすい
- 専門家や経験者に加えて、一般の人たちの意見も知ることができる。
- 意図的に嘘の情報を拡散する「フェイクニュース」の危険性。
- 誤った情報も数多く流れているため、真偽を見分ける能力が必要となる。
- 情報過多による弊害
- 常に情報に晒され強いストレスの原因となる可能性がある。
- 過度のスマホ利用へと繋がり、スマホ依存の危険性が高まる。
ミケヲ
仕事と生活の境界
スマホ以前の時代
- 仕事後のプライベートを確保しやすい
- 退勤後はプライベートを確保しやすい。
ただし電話で呼び出されることは普通にあり得る。
- 緊急時の連絡は限定的
- 仕事の持ち帰りが物理的に制限
ミケヲ
今に比べると効率的ではないよね
当時は気にならなかったから問題ない?
スマホがある現代
- 24時間いつでも仕事可能
- プライベートと仕事の境界が曖昧
- 休暇中に、どんな場所にいても連絡が届く。
既読無視するわけにもいかず、逃げる手段がない。
常に連絡可能な状態によるストレス。
- ビジネス用のアプリによる効率化
- ビデオ会議やタスク管理アプリなどで効率的に仕事をこなせる。
ミケヲ
仕事は効率的になったよね
でも常にプレッシャーを感じるようになったかも…
娯楽の形態
スマホ以前の時代
- インドアの趣味
- テレビ・ラジオなどの受動的娯楽
決められたスケジュールに沿った放送なので、いつでも楽しめるわけではない。
家族や友人などと視聴し、話題を共有することで関係性が深まっていた。
- レンタルビデオ
自宅で好きな映画を見るための手段だった。
レンタルビデオショップに出向いてビデオを探したり、返却しに行ったりと面倒。
見たいビデオがレンタル中の場合も。
- 読書
小説や雑誌などから情報を得ることが多かった。
電車やバスなどで時間をつぶす目的でも利用されていた。
- 外出して楽しむ娯楽が主流
- アウトドアやスポーツ
現在も変わらないが、娯楽が少ない昔の方が機会が多かった。
- 映画館
大画面で新旧の映画を楽しむことができる大きな娯楽だった。
時間つぶしの定番のひとつ。
- 暇なとき
- 店が閉まった夜中などは、最悪の場合は天井のシミを数えるようなことしかなかった。
ロダンの考える人のように物思いふけってもいいが、毎回何かネタがあるとは限らない。
ただボーっとする何もしない時間があった。
ミケヲ
娯楽には手間がかかる時代だったよ
何もしない時間に耐えられる?
たまにボーっとするのは悪くないんだけどね
スマホがある現代
- 動画配信、ゲームなどの個人的娯楽
- いつでもどこでも娯楽を享受可能
- ショップなどに出向く必要はなく、いつでも楽しむことができる。
暇になる時間がない。
- SNSでの共有・発信型の楽しみ
- 選択肢が多すぎて決められない現象
ミケヲ
暇してる暇がないってすごいことだよね
でも休む時間がないとも言えるかも
人間関係の質
スマホ以前の時代
- 深い付き合いが中心
- SNSやメールがなかったため、人間関係が限られる傾向があった。
そのため一人一人との関係が深くなりやすかった。
- コミュニティ(近所付き合い)が濃密
- 情報の共有や子供の面倒、コミュニティ内の安全の確保などのメリット
- プライバシーが希薄で噂話の対象などになりやすい
人間関係のトラブルが多く、肉体的、精神的な負担となりやすい。
ミケヲ
スマホがある現代
- 関係性の維持
- 時間や距離に関係なく、こまめなコミュニケーションができるので関係を維持しやすい。
- 共通の趣味・関心での出会い
- 自分の趣味などに関連した人たちと出会うことが容易で、年齢や地域などを超えた関係性を築くことができる。
- スマホによるコミュニケーションのストレス
- SNSでのやり取りがストレスとなる場合がある。
既読無視の不安や罪悪感、返信の速さや頻度で関係性を判断されるなどの問題。
- 対面でのコミュニケーション不足
ミケヲ
いつでもコミュニケーションできるのは便利!
だけど少し疲れることもあるよね
結論:どちらが幸せ?
一概にどちらが「幸せ」だとは言えません。
両時代にはそれぞれの特徴があり、メリット・デメリットが存在します。
スマホがない時代は、確かにペースがゆっくりで、人との関係も濃密だったかもしれません。
しかし、情報の制限や連絡の不便さなど、現代からは想像できないような不自由さもありました。
一方、現代は情報過多や常時接続によるストレスはありますが、その利便性は生活を大きく向上させたことは事実です。
昔は良かったという意見は「良いところ」のみを取り上げていて、「悪いところ」は無視していることが多いです。
同じくスマホが世の中を悪くしたという意見も「悪いところ」のみをピックアップしています。
時間は流れて、過去に戻ることはできません。
その時代ごとに課題はありますが、それにうまく対応することで、どんな時代も幸福に生きられるのではないでしょうか?
ミケヲ
僕はスマホの使い方次第で幸福になれると思ってるよ
皆さんはどう思いますか?