初心者向け「パスワードを管理しよう」

初心者向け「パスワードを管理しよう」 スマホ

パスワードとは

スマホにはSNSや銀行口座、メールなど、私たちの大切な情報がたくさん詰まっています。
皆さんはこういった重要なデータをしっかりと守れていますか?

スマホの情報を守るためには、強力なパスワードを作成と管理が必須となります。

そこでセキュリティ強度の高いパスワードの作り方や管理の仕方を解説します。
これらを覚えればパスワードの悩みはすべて解決しますよ!

弱いパスワードの危険性

弱いパスワードを設定しても、サイバー犯罪者は短時間で解読してしまいます。

  • 簡単に推測される
    • 生年月日や名前などは、自分はもちろん、家族の情報も危険です。
  • 共通のパスワード
    • 複数のサービスで同じパスワードを使うと、1つが漏れると他の全てが危険にさらされます。
  • 簡単なパスワード
    • 数字や記号を含まない短いパスワードは、すぐに破られてしまいます。
      単純なものは覗き見で、簡単に覚えられてしまうリスクもあります。
      「1234」「abcd」「password」などは、もはやパスワードとは言えません。

このようなものはセキュリティが皆無です。
弱いパスワードを使用しているなら、今すぐに作り直す必要があります。

強力なパスワードとは?

  1. 長く複雑な組み合わせ
    • 大文字、小文字、数字、記号を組み合わせ、文字数は最低10文字と言われていますが、文字数が多いほどより強力なパスワードとなります。
      数字や記号は、大幅に強度が上がるので必ず取り入れましょう。
      記号とは「 ! ” # ^ _ ’ % $ 」こういったものです。
  2. ランダム性
    • 辞書にある単語や連想しやすい言葉は避け、ランダムなパスワードを作成しましょう。
  3. サービスごとに異なるパスワード
    • パスワードの重複を避けることで、いずれかのパスワードが漏洩しても、他のサービスへの影響を最小限に抑えられます。

パスワードの管理方法

強力なパスワードは意味のない記号などを含む長い文字列です。

そんな複雑なパスワードを記憶するのは現実的ではありませんし、入力するだけでも一苦労でしょう。
しかもアカウント作成などでパスワードは増えていく一方です。
いずれは手に負えなくなってしまうでしょう。

そこでパスワードの管理を全て行ってくれる「パスワードマネージャー」の出番となります。

パスワードマネージャー

パスワードマネージャーとは、全てのパスワードを安全に保管してくれるツールです。
現在のパスワードの管理と運用には、もはや必須といえるものとなります。

パスワードマネージャーの特徴

  • 自動生成: 強力なパスワードを自動で生成してくれます。自分でパスワードを考える必要がなくなります。
  • 自動入力: ログイン時にパスワードを自動で入力してくれるので、面倒な作業が省けます。
  • セキュリティ: 指紋認証や顔認証など、多要素認証に対応しているものもあり、セキュリティ面も安心です。
  • 管理:全てのパスワードを一括で管理できます。パスワードを忘れることがなくなります。
ミケヲ
ミケヲ

強力なパスワードの作成は
パスワードマネージャーにお任せだね

無料パスワードマネージャー

  • Google パスワードマネージャー
  • iCloudキーチェーン

GoogleとAppleのパスワードマネージャーが有名です。
AndroidとAppleのユーザーはアカウントさえあれば使用できるため、すでに利用している人も多いでしょう。

筆者も両方ともに利用していますが、覚えることが少なくとても使いやすいです。
はじめはこの二つのパスワードマネージャーを使ってみることをおすすめします。

Googleパスワードマネージャーの使い方はこの記事を参考にしてください。

GoogleパスワードマネージャーはChrome、iCloudキーチェーンはSafariの利用を推奨します。

GoogleパスワードマネージャーとiCloudキーチェーンの機能と注意点

パスワードの一括管理や強力なパスワードの生成、自動でのパスワード入力など基本的な機能をもっています。
パスワードは暗号化されるため、セキュリティもある程度は期待できます。

パスワードはGoogleのサーバーとiCloudに保存しています。
そのためアカウントの情報が漏洩すると、保管している全てのパスワードが危険に晒されるリスクがあります。

アカウントに二要素認証を取り入れるなど、セキュリティ対策をしましょう。

有料パスワードマネージャー

  • 1Password
  • セキュリティ会社のパスワードマネージャー

有料のパスワードマネージャーはより多機能で、特にセキュリティ性能は非常に高いものが多いです。
多数の有名なアプリがありますが、今回は人気の1Passwordについて説明します。

1Password

1Passwordは、クラウド上にパスワードを保管する、有料のパスワードマネージャーです。
管理やパスワードの自動生成、自動入力はもちろん使用できます。

そして強力なセキュリティ機能は以下の通りです。

  • TLS暗号化とセッションキー(一時的な暗号キーを)用いることでアカウントへの不正なアクセスを防ぎます。
  • パスワードはクラウド上に保管され、そのURLは暗号化されます。
  • パスワードを暗号化し、利用時にはシークレットキーの入力が必要になります。
  • パスワード認証にはSRPハンドシェイクプロトコルという認証方式を使用します。
    ※SRPはパスワードを相手のサーバーに送信せずに認証できるシステムのため、データを傍受されません。

簡単にいうと無料のパスワードマネージャーと比べて、すごく高いセキュリティがあります。

その他に、クレジットカードや運転免許の情報まで保護することができます。

1Password - Password Manager

1Password – Password Manager

AgileBits Inc.無料posted withアプリーチ

ミケヲ
ミケヲ

パスワード認証もアカウントへのアクセスも
両方に強力なセキュリティ対策があるんだね

セキュリティ会社のパスワードマネージャー


セキュリティアプリの会社はパスワードマネージャーを提供している場合があります。
「ESET HOME セキュリティ プレミアム」以上のプランで利用できます。
「ノートン パスワード マネージャー」こちらは完全無料となっています。

セキュリティアプリを導入予定なら、これらを考えてみてもいいかもしれません。

ただしセキュリティアプリの契約が終わると、パスワードマネージャーも使用できなくなるのがネックです。

ここではGoogleパスワードマネージャー、iCloudキーチェーンか1Passwordの利用がおすすめします。

比較

機能パスワードマネージャーiCloudキーチェーン1Password
プラットフォームWindows/MacOS/Linux
Android/iOS
MacOS/iOSWindows/MacOS/Linux
Android/iOS
無料プランありありなし(無料体験あり)
有料プランなしなしあり
セキュリティ普通普通非常に高い
自動入力ありありあり
パスワード生成ありありあり

1Passwordは非常に多機能で、セキュリティ対策がとても強力です。

googleパスワードマネージャーやiCloudキーチェーンは、基本的な機能とパスワードの暗号化が実装されているのである程度は安心です。

既存のパスワードの安全を確認する

過去に作成したパスワードに問題がないか、強度や漏洩がないか確認することができます。

  1. Googleパスワードマネージャー : チェックアップ
    • パスワードの強度や漏洩、使いまわしをチェックして教えてくれます。
  2. iPhone : パスワード設定
    • 設定→パスワードから、パスワードの問題を確認できます。
      セキュリティに問題がある場合は、それを提示して改善を促してくれます。
  3. 1Password : 1password watchtower
    • パスワードの強度チェック、漏洩の確認、使いまわしのチェックと基本的な要素は完備しています。
      さらに、安全性の低いサイトや、二要素認証を使えるサイトを教えてくれます。

その他のパスワード管理方法

正直にいっておすすめはできない方法です。

メモアプリを使う

  • シンプルな方法: メモアプリにパスワードを書き込みます。
  • セキュリティ: パスワードを暗号化したり、アプリにロックをかけるなど、セキュリティ対策が必要です。
  • 管理:全て手作業で管理する必要があります。
  • 機能:パスワード管理のアプリではないので、自動ログインや自動パスワード生成などはありません。

メモアプリ自体はちょっとしたことを即座にメモできる、とても便利なものです。
僕自身もNoteinというメモアプリを利用していて、買い物メモなどに大活躍しています。

ただしパスワードのような機密性の高い情報を扱うには、セキュリティや管理の問題があるので相性はよくありません。

僕も昔はパソコンのパスワード管理にメモ帳を使っていたことがありました。
しかしパスワードの保存や貼り付けで、ミスをすることも少なくありませんでした。

気づかない間にパスワードを消していたり、間違ったタイミングで上書きしてしまったりと思った以上に面倒なことも多かったです。

やはり用途に合わせて使い分けるのが重要だと思います。

紙にメモをとる

  • アナログな方法: 紙にパスワードを書き込んで保管します。非常に手間がかかる上に、ミスも発生します。
  • セキュリティ: 盗難や紛失のリスクが高く、セキュリティには期待できません。
  • 破損:物理的な劣化や、水漏れ、火災などのリスクがあります。

むかし、むかしのレトロゲーム時代。
セーブなんて便利なシステムがなかったころは、ゲームの続きをプレイするのにパスワードが必要でした。
チラシの裏のスペースに必死で書き込み、それを何度も見直し確認をしていました。

後日チラシのパスワードを苦労しながら入力すると

「パスワードがちがいます」

動揺に震える手で、必死にパスワードを再入力しても結局ダメ。
貴重なゲームの時間を無駄にしたことを直視できずに、呆然としていた記憶がよみがえります…

人力でパスワード管理するのは、やっぱり限界があるんだって身に染みています。

当時の僕のような悲しい思いをしないように、パスワードマネージャーを利用しましょう。

ミケヲ
ミケヲ

メモで管理するのは限界があるよね…

パスワードの注意点

  • 二要素認証
    • パスワードに加えて、別の認証方法(SMS認証、認証アプリなど)を組み合わせることで、セキュリティをさらに高めることができます。
  • フィッシング詐欺に注意
    • フィッシング詐欺は、より巧妙に進化しているため、セキュリティをすり抜けることがあります。
      偽物のログイン画面にパスワードを打ち込まないように注意しましょう。

      あやしいと思ったら、URLやSSLサーバー証明書の確認をしてください。
      もちろん、メールからのリンクも、迂闊に踏まないようにご注意ください。

まとめ

強力なパスワードを毎回考えたり、複数のパスワードの管理を人が行うのは無理がありますね。
快適に運用できて、セキュリティも高められるパスワードマネージャーを導入して、楽をしましょう。

パスワード以外のセキュリティにも興味がありましたら、こちらの記事もご覧ください。

ミケヲ
ミケヲ

それじゃまたね!

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